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日本の調査団、再度メキシコへ
「メキシコ沿岸部の巨大地震・津波災害の軽減に向けた総合的研究」プロジェクトのため

UNAM(メキシコ国立自治州大学)地球物理学研究所とCENAPRED(国立防災センター)の専門家たちは、SATREPS(地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム)の枠組みの中で、国際協力機構(JICA)と科学技術振興機構(JST)協力の下、京都大学と東京大学の専門家たちと共同研究する。同プロジェクトでは、ゲレロ州パパノアやアカプルコ沿岸における地震観測のため、特殊装置の海底設置が計画されている。

プロジェクトの進捗状況として、ココスプレート上面における初の地震モデル、並びにシワタネホ周辺地域で発生し得る津波モデルの構築が挙げられる。これまでにも、メキシコでの過去の地震・津波データを収集し、前述沿岸部住民による被災証言をアーカイブ化する作業が開始されている。また、リスクマップ作成に向けた検証作業、警報システムと避難誘導標識の作成や、ワークショップおよび避難訓練を通した防災教育の普及活動も、特に地方当局や学校を対象に取り組まれている。

11月の世界津波の日には、墨日両国の学校間で合同避難訓練が実施される予定だ。